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トコトコ農園通信

2020年5月16日

 『解かれた農の思い。親子三代でもう一度、紡ぐ。』 

 
植野 伸一




トコトコ農園に入会して早一年が経ちました。実家がコメ農家だったこともあり農業は幼いときから身近なものでした。生来、農作業を手伝うことは嫌いではなく、小学生の頃は田んぼの中をコンバインやトラクターを得意げになって運転していたことを覚えています。しかし、中学生になった頃から部活動や学業が忙しくなり田んぼや畑に入ることがほとんどなくなってしまいました。実家を離れて約30年が経ち、農作業にもう関わることはないだろうと思っていたところに息子が農業に興味を持つようになりました。息子にとっては海のものとも山のものともわからない農業です。まずは現場を知っておくことが大切ということで農業体験ができる機会を求めていました。そんな折、トコトコ農園のことを知ることになりました。


私の仕事の休日である火曜日がちょうど作業日ということで通信制高校に通っている息子と一緒に農園を訪れました。久々に畑に入って鍬を手にしたとき、なんだか懐かしい思いになり、自分の中で眠っていた何かが目覚めたような感じがしました。その日、作業を終えて家に帰る道すがら息子に感想を聞いたところ息子も乗り気になっていたので親子共々お世話になることにしました。


畑という共通の趣味を持ったことで親子の会話もこれまで以上に弾むようになった気がします。これは息子とだけではなく、実家の父とも畑仕事のことで話が盛り上がるようになりました。電話越しの父の声がいつも嬉しそうです。私もまさかこの歳になって父と畑の話ができるとは思っていませんでした。農園は親子三世代に新たなつながりをもたらしてくれました。また、息子にとっては農業を学ぶだけでなく幅広い世代の諸先輩方と交流させて頂くことによって社会に仕え、社会で生きることを学ぶ貴重な機会になっています。息子にはトコトコ農園で学校ではなかなか学べない生きる力を培ってもらいたいと願っています。


実家は数年前に先祖代々続いたコメ作りを閉じました。長男としての責任を感じつつ、一抹の寂しさがあったのですがここにきて農業を継承できる希望の灯火が我が家に与えられたことに感謝しています。





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記事関連の写真

写真@:
実家の畑で、実父と、その孫と。

記事関連の写真

写真A:
息子との一枚(筆者:左)

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