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トコトコ農園通信

2020年4月25日

         『コロナウイルスと野菜つくり』 

 
初代会長 神山 光路




新型のウイルスがこれほど世界を大混乱に陥れるとは誰もが想像すらしていませんでした。この原稿を書いている時点(2020年4月23日)で5月の連休明けに日本の緊急事態宣言が予告通り終了するかどうか、個人的にかなり微妙な感じがします。


ウイルス発生報道からこれまでの間、日本の対応は「アベノマスク」や「十万円一律給付」のドタバタ政策転換など、政府や官僚機構の危機管理の稚拙さが目立ち、私たちの不安と苛立ちは募るばかりです。これまでの日本のコロナウイルス対処の稚拙さを象徴するのがPCR検査数の異常な少なさです。人口100万人当たりの日本の検査数はいまだに3桁にとどまっています。中南米、南米、アフリカ諸国とほぼ同じレベルです。ちなみに中東のバーレーンが5万2千件以上、次いで韓国は1万1千件以上となっています。

(https://www.worldometers.info/coronavirus/ 参照)


コロナウイルスの拡大により人と物の移動が抑制され、全世界がフリーズしていますが、ある識者によれば1930年代の世界大恐慌(世界のGDPが15%減)ほど深刻にはならないが、世界的な経済ショックとしては、間違いなく2番目に深刻なものになるだろうと述べています。


コロナウイルスがもたらす負の側面は間違いなく深刻です。が、他方、全世界がフリーズしているこの間に実は化石燃料が主因の大気汚染が劇的に好転しているらしいのです

大気汚染の深刻な中国、インドではわずか1〜2ヶ月間の経済・社会活動の停滞で二酸化窒素の濃度が大幅に減少していることが、NASAの衛星写真で裏付けられています。自然の驚異的な復元力に驚くばかりです。


さて、緊急事態宣言が発出されて2週間が経過しましたが、不要不急の外出が制限されて家に籠る日々が続いています。この間の過ごし方は人それぞれでしょうが、私の場合は幸い200坪の庭付き住宅を賃借し、その庭で野菜と花作りに日々取り組んでいます。太陽が出ている日は農作業に午前中2時間余り、午後は散水、雑草取りでほぼ1時間、目いっぱい体を動かしています。おかげで夕食後の風呂上がりでほっと一息してまもなく瞼が突然重くなり、9時前後にはベッドにもぐり込んでしまいます。寝床の中で1時間ほど小説を読んで、10時前には心地よい疲れとともに確実に寝入っています。翌朝の5時前後になると東の空が白み始め、寝起きの1時間は読みかけの小説の続きを読む毎日です。そんなわけで、家に籠っていても忙しく体を動かし、幸いなことに暇を持て余すことはありません。


実は午前中の農作業の中心は庭一面に生い茂ったイネ科の雑草取りです。地下30センチまでスコップで掘り下げないと、左右上下にはびこる強靭な地下茎を除去できません。当初は幅1メートル長さ5メートルの畝を一つ作るのにたっぷり1週間以上かかりました。  


最終的にたった3畝分の畑が出来たのは、畝の底と側面を防草シートで覆ったこともあり、約1か月かかりました。除去した地下茎は天日乾燥し大きなビニールゴミ袋で10袋以上の量になりました。


しかしこの大量の地下茎は思わぬ利用法で役に立ったのです。それは敷き藁代わりにすることです。今年の初め、実家が農家の大学時代の友人から大量の茗荷の地下茎を頂戴したので、日が陰げりがちな場所、5か所に地下茎を埋め、保温資材として畝の上に乾燥地下茎を敷きました。つい4〜5日前、その保温材を取り除くと小さな新芽が多数確認できました。夏の収穫がいまから楽しみです。


またこの敷き藁代わりの地下茎は、いま苗が育ちつつあるスイカ(タキイ種苗の「カメハメハ」)の蔓を誘導するために大量に必要になります。しかしその必要量は十分賄えると思っています。


現時点で育てている作物はジャガイモ(キタアカリ)と玉ねぎですが、これらは地植え、マルチとトンネル掛けしているのが小松菜と小蕪です。そして夏にかけて育苗中のスイカと夏の日差し除けにゴーヤを作ります。予想収穫量はジャガイモが半年分、玉ねぎは2〜3か月分、小松菜は収穫したそばから毎日小松菜料理が続きそうです。小蕪は一夜漬けと味噌汁の具に考えています。そして茗荷が順調に収穫できれば、酢漬け、溶き卵と茗荷の吸い物、キュウリと茗荷の香の物、などなど。あまり茗荷を食べ過ぎると物忘れが激しくなると聞いているので、コロナウイルス同様、慎重に対処するつもりです。





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写真@:
@育苗中のスイカ

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写真A:
キタアカリ

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写真B:
玉ねぎ

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写真C:
芽が出てきた茗荷

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写真D:
トンネル掛けをした小松菜と小蕪

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写真E:
写真@のスイカが無事に本葉が!



>> トコトコ農園 <<
「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
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メール:support@ganbare-nougyoujin.org