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トコトコ農園通信

2013年4月5日 更新

陽気に誘われ活気づく畑


このところ4月下旬の気温になったかと思えば最高気温が10度に満たない寒い日もある。

天候の不規則なリズムで体調を崩す人もいるが、同じ生き物である作物も少なからず影響を被っているはずだ。しかし春は駆け足で訪れ、畑の作物たちはしっかり芽だしをしたもの、花をつけたもの、ツルがしっかり支柱にまきつき始めたものなど、畑は急激に活気を帯びてきた。


桜の開花が例年に比べ10日から2週間ほど速まるに従い、種まきも全体的に早めている。先週は6畝にトウモロコシの種を播いたが、1週間で小さな芽を出し始めている。トウモロコシは夏の作物というイメージが強いが、農薬を一切使わない「トコトコ農園」では、しばしばアワノメイガによる食害被害を被る。蛾の幼虫がトウモロコシのなかに入り込み悪さをする。そのため害虫が発生する前に収獲出来るよう毎年早めに種を播いている。

初収獲のトウモロコシを生で食べるのを毎年楽しみにしている。朝どりのトウモロコシは甘みが強く、そして柔らかい。初めて生で食べる新入会員はその旨さに一様に驚く。

トウモロコシ以外ではダイコン、ツルナシインゲン、リーフレタス、シマサンチェ、パセリ、キャベツの種を播いた。それぞれ小さな芽を出し始めている。


これも少し早めだがねぎの種を播いた。

たっぷり目の肥料を鋤き込み筋蒔きをして、芽だしまで不織布を畝全体にかけて10日目、やっと芽が出始めた。不織布を取り除くとそれまでまばらに芽だししていたネギが日光を浴びて、あっという間に一斉に出揃った。

今年は前年以上に多めの種を播いた。10メートル長のネギの畝が12本ほどできる計算だ。


寒さに強いイチゴはこの時期、白くて小さな花をつけ始めた。今年もまた収獲したイチゴはそのまま会員に配分せず、ジャムに加工してから配分する予定だ。イチゴは2ヶ月間にわたって次から次へと実をつけるため、ジャムに加工するときはある程度の量が貯まるまで家に持ち帰り冷凍庫で保存している。そのため女性会員にも手伝ってもらい、2回くらいに分けてジャムつくりをしている。もちろん無添加で100%イチゴと砂糖だけで加工した本物のジャムだ。一人の配分量は200g程度の少量なので、あっという間に食べてしまう。苗を移植して半年後に収獲、そして加工する手間を考えると、かなりな労力をかけている。その分、会員にはゆっくり味わってもらいたい。


昨年種まきをしたアスパラガスが土筆のような形をした頭を覗かせてきた。太さ大きさはまだまだ不ぞろいだが、土を割るようにしてたくましく伸びてきた。その様子は土の養分を冬の間蓄え、春に一気に爆発させるような勢いを感じさせてくれる。それを収獲して食べれば大地のエネルギーを体内に取り込むことができるように思わせるが、アスパラガスは3年目までは収獲することができない。その理由はしっかり地下茎を育てるまでは収獲を控えなければならない。種まきから苗を育てる栽培法は少し気の長い人向けで、気短な人は園芸店で苗を買えば翌年から収獲することができる。


スナップエンドウとキヌサヤはツルを竹の枝にからみつきながら、日に日に伸びていく。まだ春の不安定な天候だが、暖かさが持続するようになれば一気に開花、結実して連日収穫に追われる日も近い。豆類は1回の収獲で収穫用バスケット一杯に獲れる。スナップエンドウは表皮が柔らかいので、軽く茹でるのがコツだ。マヨネーズでもポン酢でも何でもマッチする。スナップエンドウに比べればキヌサヤは表皮は少し硬いが、バターに塩コショウで炒め、少しシャキシャキするぐらいに炒め、食感を楽しみたい。


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1週間もたたずに芽だししたトウモロコシ

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芽だしは遅いネギ

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一斉に芽だしし始めたネギ

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春菊のトンネル

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ダイコンのトンネル

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白くて可憐なイチゴの花

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1年目のアスパラガス

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ツルが伸びだしたスナップエンドウ

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竹の枝をしっかりつかまえるツル



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「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/