今夏の異様な暑さで秋冬野菜の種まき、苗つくりが大幅に遅れ、11月13日に行った「トコトコ農園・秋の収穫祭」には間に合わなかった。
あてにしていた芋煮の材料であるサトイモ、ダイコン、ニンジンが間に合わず、近所の知り合いの農家から買って間に合わせてしまった。
結局、「収穫祭」は「収獲祈年祭」に名称変更せざるを得なかった。当日のメニューは「赤飯」と「芋煮」。「赤飯」は蒸篭を使った本格的なものだ。余分な水分でべとべとせず、もち米が一粒ずつしっかり立っている。「芋煮」は山形の正調「芋煮」を忠実に再現して、「牛肉」2,5kgを放り込んだ。
肉の量がかなり多めで、ステーキ汁のようだとは、ある会員の感想である。
その「収穫祈念祭」から遅れること約2週間、サトイモ、ニンジンの収獲にやっとこぎつけた。
しかしサトイモは子芋が昨年に比べ随分小ぶりだし、孫イモまで栄養が回らなかった。
ニンジンは間引きするまでもないくらいまばらで収獲本数は満足できなかったものの、その分、養分が1本1本に回ったためか、大きさ、太さは望外の出来だった。
並行して葉ものの収獲も出来た。コマツナ、水菜、ホウレンソウが一斉に収獲できて、コカブはあともう少しで収獲できるまでに成長している。
年末にかけて、追加で播いたコマツナ、水菜、ホウレンソウはもういちど収獲できるだろう。
また、ダイコン、ハクサイもなんとか年末には間に合いそうだ。ただキャベツだけは年を越して春の収獲を予定している。
前回に掲載した「小麦」だがなんとか知合いの伝で「農林61号」の種を1kg手に入れることができた。100平米のスペースには少し多めだが条まきにして6畝に種を播いた。
かつての冬の風物詩、「麦踏み」の光景が来年早々見られるだろう。
また、来春用の豆類、キヌサヤ、スナップエンドウ、空豆の播いた種から元気良く芽がでてきた。遅霜にやられないよう稲藁を薄くかけて備えた。
春から夏にかけてのトマト、ナス、トウモロコシ、キュウリのような背丈があって華やかさがある作物とは異なるが、寒さから身を守るためじっくり養分を溜め込んだ秋冬野菜は見た目より中身で勝負する作物だ。特にハクサイは鍋物に入れると、甘みがしみだしてだしの味を一瞬にして変化させてくれる。コマツナのような葉ものはこの季節のもののほうが、徒長せず味が細やかでじつにうまい。
秋冬野菜の畑には、賑やかさは少ないが、渋い演技が光る名脇役がたくさんいる。
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