
第4回「米つくり体験」は今年もまた埼玉県宮代町の「新しい村」で5月16日(日)の田植えからスタートした。
毎年、5月の「田植え」、7月の「草取り」、9月の「稲刈り」、10月の「収穫祭」というスケジュールで行われてきている。
宮代町は埼玉県東部に位置し、一帯は埼玉県の米どころとして有名である。
「米つくり体験」で使用する田んぼの広さは約1200平米、作る米の品種は「コシヒカリ」でほぼ毎年550kg前後の収穫がある。

とれたお米は予約販売をしているが、例年参加者の予約で全量完売状態である。自分たちで作ったお米、という思い入れをさし引いても食味のよさは好評である。
毎回、午前中の作業の後は昼食を作り、食べてもらっているが参加者の食欲はかなりのものである。全4回のうち1回ははね釜を使い野外でご飯を炊く。好みの具をいれ自分でお結びを握ってもらっているが、子供も大人も皆さんよく食べる。なかには一人で5個も食べる人もいて昨年はお釜で3回も炊いたぐらいだった。

参加者の大半は田植えの経験がない。田んぼの泥んこの感触に馴れるまで一定の時間がかかる。例年のことだが2時間の作業時間の半分は足場に慣れることに精一杯で、肝心の苗を植えるスピードはかなり遅い。1時間で3分の1程度しか進まない。
しかし、泥の感触に馴れてくると俄然スピードアップして2時間ちょうどの昼には計ったようにやり終えてしまう。苗の手植えは機械植えよりずっと丁寧で、仕上がりも整然として見た目もきれいだ。

田植えから2ヶ月がたった7月24日(土)は田の草取りと「案山子つくり」である。
小さかった苗はすでに大人の腰の高さに成長して、青い茎の中にはすでに稲穂が形作られていた。「案山子」は1家族1体で作ってもらった。案山子コンクールに入賞すればお米の賞品がついてくる。昨年入賞したTさん親子は今年も入賞目指してプランを練ってきた。

昼食は子供たちに絶大の人気のある流しそうめんだ。孟宗竹で作られたそうめん台は1台しかないので子供専用にしたかったが、大人も子供に混じって結構楽しんでいた。
後半の予定は稲刈りと収穫祭である。9月5日(日)の稲刈りでは、まず間違いなく例年通りの収獲が期待できそうだ。