連休後半から雨また雨。前日までの雨と寒さから、一転して気温30度を記録した5月9日(土)は第3回「米作り体験」の初回、田植えの日だ。
田植えには暑すぎるくらいの天候だが、雨に降られるよりは良しとしなければならない。
なぜかこの土地(埼玉県宮代町)は雨と無縁だ。昨年の第2回「米作り体験」も6月から10月までの間に、全4回の体験プログラムを実施したが、ただの一度も雨に悩まされたことは無かった。今年もぜひ昨年にあやかりたいものだ。
今年の参加者も昨年同様、子供づれの30代〜40代の夫婦が多い。それも大半が都内23区在住である。地元埼玉県内からの参加者が極端に少ないのが、昨年に引き続き気にかかる点ではある。
参加のきっかけは子供にせがまれたことを理由にあげた人が多い。
休憩なしの約2時間の田植えに脱落する子供はいなかった。興味本位ではなく、子供なりに「米作り」への関心が高いことが感じられる。
昨年に続いて参加された4人家族の姉弟の姉は今年から小学生になったが、大人に混じり2時間熱心に田植えをやり遂げた。
昨年はあぜ道でふざけあっていて、お父さんにしかられべそをかいていた姉弟が、1年でがらっと様子が変わったのには驚いた。子供の成長の度合いとそのスピードは見事というしかない。
さて肝心の田植えの進行状況だが、1反2畝の田んぼに横1列50名の参加者が広がり、指導員の掛け声に合わせて、苗を植えていく。泥に体がなれるまでは、スピードは恐ろしく遅い。このペースでは半分まで植えることことができるかどうか、相当気がかりだった。
用意した手押しの田植え機が役に立つと思っていたら、残り30分近くになると急にスピードが上がり、12時ジャストにすべて植え終えてしまった。
10時過ぎから約2時間弱、休憩なしで作業をしてもらった。適度な運動でお腹もすいたことだろう。昼食は定番のおにぎりとトン汁を用意させてもらった。3升の米があっという間に無くなった。若いお母さん方もかなりな食欲で、大きなおにぎりをほおばり、トン汁もおかわりをしてくれた。
次回は7月、暑いさなかの田の草取りを体験してもらう予定だ。昼食は子供も喜ぶ流しそうめんと新鮮夏野菜を食べてもらう。