2007年7月23日
第2回 田の草とり
大型台風のお陰で、不足気味だった溜め池の水も満水状態になり、6月9日に植えた苗も順調に育ちました。
田植えから約40日を経過して、稲の生育より順調なのが「ヒエ」です。
稲とおなじイネ科の植物で、背丈は稲より大きく、田んぼのあちこちで頭一抜け出ているので簡単に見分けがつきます。
前日の雨も上がり曇天ながら雨の心配はありません。自ら植えた稲の成育を楽しみに参加者は10時半に集合。今日の草取り作業の説明を聞いて、急ぎ田んぼにむかいました。
稲にとって「ヒエ」は雑草として抜かれてしまう運命にありますが、「ヒエ」はれっきとした穀物です。五穀の一つとしてほんのすこし前まで常食されてきた食べものです。
稲の養分を横取りするという理由で雑草におとしめられて、「ヒエ」は抜かれることになります。
稲をまたぐようにして素足で田んぼに入り、左右の「ヒエ」を抜きながら、向こう側の畦にたどり着きます。抜いた「ヒエ」を畦に放り上げ、ターンして再び「ヒエ」を抜きながら戻っていきます。「ヒエ」の大きなやつは片手では抜けないほどで、泥に手を突っ込み、根ごとかき出す要領で引き抜きます。
こうして一人3往復ほどすると、2反(600坪)の田んぼから「ヒエ」の頭はすっかり姿をけしました。
この間、約1時間強というスピードでした。6月の田植えのときには泥の深さに身動きを制限され、田植えのスピードは恐ろしくゆっくりでしたが、今回は見違えるような速さで、草取りを終えてしまいました。
たった一度の経験で田んぼに慣れてしまった参加者の適応力に感心させられました。
昼少し前には作業も終わり、畦に腰を下ろし参加者そろって昼食をとり、歓談しました。
次回は8月18日(土)、田の周りの雑草をとってから、ブルーベリーを摘んでジャム作りを体験する予定です。
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