お知らせ

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2009年、最初のイベントのお知らせ


 新年早々に「落ち葉集め」体験イベントを行います。

 江戸時代から300年あまり循環農業が行われている地域がいまだに残っています。

 都心から90分の所沢、狭山の両市にまたがる広大な農地です。この地域の特色は畑と林がセットになっているところです。防風林を兼ねた雑木林には毎年、膨大な量の落ち葉が地面を多い尽くします。落ち葉の上を歩くとスプリングがきいたベットの上を歩いているような錯覚にとらわれます。

 この落ち葉をかき集め、堆肥にして目の前に広がる畑に還元しています。

 一農家の所有する林といっても、幅60メートル、長さが300メートもの広さがあります。適度に間伐され、手入れの行き届いた林には毎年、オオタカが営巣し雛をかえすほど豊かな林です。間伐材はまた炭になり、その昔は暖房に使われましたが、今は土壌改良材として畑に戻されます。

 堆肥の中にはカブトムシ、クワガタムシの幼虫が眠り、春にはタラの芽が芽吹き、山桜が満開になります。夏はカブトムシとクワガタが地上に現れ、木の上で相撲を取っています。

 夏の林の中の温度は周囲に比べ3度は低く、ハンモックで午睡して、夕暮れ時には「森林ビアホール」に早変わりします。

 周囲が紅葉で色づき始めると、山栗がこぼれおち、椎茸が大きなかさを広げます。

 秋が終わるとすぐ冬、落ち葉の季節です。農家はつかの間の農閑期を迎えますが、その間にも落ち葉をせっせと集めます。


 来年2月初旬の土曜日に「落ち葉集め」体験イベントを企画・実施します。

 詳細は1月12日号でお知らせいたします。またメルマガ登録者には事前にご案内する予定です。


編集後記

 先週の土、日を利用して、駆け足ながら庄内地方の食材探索旅行出かけてきました。

 まずは蕎麦街道で有名な新庄近郊で東京の上品ぶった蕎麦屋なら2、3枚はあろうかと思われる大皿にたっぷりと盛られた蕎麦で昼食。喉越し、香りこしともにいい感じであっというまに完食。

 続いて、地元の米粉メーカー「農業法人りぞねっと」を訪問。米粉の勉強と米粉麺の試食。さらに地元の主婦が手作りした100%米粉のシフォンケーキと「やろこはちまき」というブルーベリーに似た地元に自生する果物を使ったスペシャルジャム&ソースの試食と商品企画の検討。さらにさらに、夕食は納豆汁と真室川地区のおもてなし料理「阿賀らっしゃれ」を堪能。心も体も満腹の庄内旅行ではありました。

 「りぞねっと」の齊藤社長からは、「すべては中国ギョウザ事件とミカサフーズのおかげです」と最近の不況、どこ吹く風の景気のよいお話も聞けました。

 「1年目は稼働率が50%程度でどうしたものかと頭を抱えていた」そうですが、「この二つの事件ですっかり流れが変わり、今ではもうこれ以上受注できないというほどのモテモテ状態が続いている」とか。「日本米、すなわちジャポニカ米は、東南アジアの米粉麺の原料となるインディカ米とは成分が異なるため食感が違い、まだ、食文化が出来ていない。だから、米粉麺としての販売は苦戦していたが、学校給食などで国産食材が最優先となり、外国産のビーフンの代用という役割に加えて、短時間で茹で上がり常温で6ヶ月という保存期間の長さなどの利便性もあり、急に需要が高まり、目下増産に次ぐ増産中」とのこと。

 「りぞねっと」では、発芽玄米のビーフンも製造。給食需要で事業を軌道に乗せつつ、新しい食文化の創造も模索中。商品化のときに最も重視しているのは添加物を使わないこと。添付のスープにも化学調味料など一切使用していないとのことでした。

 庄内旅行の総仕上げは、鶴岡市郊外にあるイタリアン「アルケッチャーノ」のランチ。いまや全国各地から客が集う、超有名店。2、3ヶ月前から予約しないとなかなか席がとれないそうですが、地元産の野菜と魚・肉を使った文字通りの“地場イタリアン”、味は絶品でした。鶴岡方面にお出かけの折には是非、是非お勧めです。予約をお忘れなきように。


記事関連の写真

落ち葉が降り積もる雑木林

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春、タラの芽が芽吹く

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春、可憐な山桜

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夏、落ち葉の下からクワガタが現れる

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秋、山栗が落ちてくる

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雑木林の前面に広がる農地