連載記事

  • 前のページへ
  • 004
  • 次のページへ

 キュウリの根はトマトと違い浅く横に広がるように這って行きます。根を傷つけないように浅めに両側の土を掘り、肥料はぼかしを使いました。キュウリの成長スピードは信じられないくらい速く、1日に数センチ伸びることもめずらしくありません。それだけ追肥が必要になります。5月6日に苗を定植したキュウリですが、5月はめずらしく雨が多く、その分、日照時間がたりなかったせいでしょうか、キュウリの生育スピードがすこし遅いようでした。そのため着果も遅れ、第1回目の追肥は6月11日に行いました。通常は3週間おきに追肥しますが、成長が遅れ気味のため、その1週間後に2回目のぼかし肥を早めにまきました。底がでこぼこして固い長靴で歩き回り、知らず知らずに土を踏み固めてしまい、根の浅いキュウリを圧迫していたようです。これも成長の遅れの一因だったようで、翌週から全員、地下足袋に履き替えました。

 キュウリの追肥の回数はトマト同様、3〜4回行います。

 キュウリは親つるを伸ばすために第5節までの子つるは、手でかきとってしまいます。

 地面すれすれに葉っぱが生い茂らないようにすっきり仕立て、5節以上に着果するよう、つるを誘引します。


 こうして、トマトとキュウリはこれから7月いっぱい、毎日のように収穫が期待できるでしょう。


その他の収穫


 3月5日とその1週間後の3月12日に分けて植えたトウモロコシが4ヶ月をすぎ、最初の収穫がそろそろ始まりそうです。トウモロコシの絹糸が全体的に黒ずみ、枯れてきたら収穫のシグナルです。

 朝取りのトウモロコシは糖分が高く、その場で生で食べられます。夕方とったトウモロコシは甘みががくんと落ちますが、これは糖分が日中に成長するためのエネルギーに使われてしまうためです。しかし糖分は夜から翌朝にかけてまた蓄積されるので、朝取りのトウモロコシは甘さが強いのです。


 3月8日にジャガイモの種芋を植え付け、2回土寄せを行い6月11日に様子見で1畝だけ表面を掘ってみました。大人のこぶし大の大きな芋が数株単位で育っていました。

 ジャガイモの収穫シグナルは葉が全体的に黄色っぽくなり、枯れてきたら収穫時です。

 今年は男爵、男爵の別種、北あかりの3種類を12畝も作りました。皮が薄く、実はホクホクでじゃが芋好きにはこたえられません。シンプルに塩をかけてもよし、バターで食べてもよし、さまざまな料理に使え、保存性も高く使い勝手のある便利な作物です。


 4月23日に3畝定植した枝豆ですが、順調に育っています。収穫も近いでしょう。

 昨年は実のつき方がいまいちでしたから、今年は楽しみです。


>> 編集部編 <<
記事関連の写真

黄色が鮮やかなキュウリの花。着果したら第1回目の追肥のタイミング

記事関連の写真

初収穫のキュウリ、まだまだ数は少ない

記事関連の写真

絹糸が黒ずんできました。もう少しで収穫です

記事関連の写真

手前のジャガイモの育ちがいいのは、前年の堆肥置き場だったから