お知らせ

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田舎暮らしのヒント


 第2回「米作り体験」の田植えを予定通り6月1日(日)に行いました。

 その前後の日はそれぞれ冷たい雨が終日降っていましたが、雨の谷間に奇跡的に青空が広がり、田植えは順調に予定時間内で終えることができました。その様子は今号のトップページでレポートしました。引き続き次号(6月23日号)でも昼食時に特殊な釜でご飯を炊き、おにぎりを作る様子を掲載する予定です。


 昨年末から相次いで食品の価格が上昇してきました。食料品の値上がりはおそらく、恒常的に続くだろうと思われます。戦後、60年以上もの間、物価の優等生だった鶏卵がついに餌代の値上がりでジワジワ値上がりする気配です。餌の大半を輸入飼料でまかなってきた畜産業界ですが、とりわけ原価に占める輸入飼料代の大きい大規模養鶏業者の経営が苦しくなっていると聞きます。

 食品値上がりの社会的背景もあるのでしょうか、さまざまな「農業体験」企画が注目を集めています。自分で食べ物を作ってみよう、という機運が高まってきているように感じます。


 埼玉県神川町で有機大豆の栽培から味噌の仕込みまで、全4回体験参加ができて、来年9月に熟成する味噌17kgを届けてくれるイベントが予定されています。

 第1回は6月15日(日)に大豆の種まきが行われる予定で、この様子を取材することになりました。イベントの詳細は下記URLを参照してください。まだ若干名の参加者枠があるようです。


 「畑から仕込みまで★味噌作り体験」のイベント

 http://www.shokumi.jp/event/20080615_kamiizumi.htm


リレーブログのゲスト募集中!

リレーブログのテーマは「食・農・自然」です。テーマの範囲内であれば自由に書き込みしてください。さりげなく宣伝なさりたいことも書き込みOKです。下記の要領でブログに書き込みしてくださる方を募集いたします。

<応募要綱>

 テーマ:「食・農・自然」

 文字数:一日一回で200文字と写真2〜3点

 期 間:掲載連続7日間

 題 材:書き込みしたいテーマと簡単な自己紹介文を添付のこと

     (ご自分のホームページ、

      ブログがあればそのURL、アドレスを書いてください)

 応募方法:下記メールアドレスで随時受け付け


編集後記

 先日、東京都農業体験農園園主会主催の「アグリス成城の見学と世田谷農業を訪れる小さな旅」と題するイベントに参加してきました。

 「アグリス成城」は、昨年5月に誕生した小田急電鉄が手がける会員制貸し菜園。小田急線成城駅が地下化されたことによって生まれた約1,500坪の人工地盤を緑地化して、そこに300区画(1区画は6u)の貸し菜園を造成したものです。

 会員専用のラウンジやシャワールームを備えたクラブハウスもあり、野菜作りのスクールも開講。従来のどちらかと言えば土臭い市民農園のイメージとは打って変わった、高級会員制のスポーツクラブのような雰囲気です。施設の充実度、菜園でのきめ細かな野菜作りに関するサービスなどを考慮すれば、年会費13万円強というお値段も、そこそこ納得できる料金かもしれません。

 高級住宅地の気持ちの良い空間で、週末の野菜作りでも楽しみたいと考えている方、とくに小田急沿線に住まわれている方は一度、見学されてみたらいかがでしょうか。

 続いて訪問したのが、北祖師谷で江戸時代以来続いているという農家、「吉実園」。現在は造園業を主体に、養豚や養鶏業も営んでいます。広大な敷地には多数の銘木が植えられ、そこに鶏が自由気ままに走り回り、穴を掘って寝そべっていたり、木の上に止まっていたりして、ここが都内とはとても思えない環境。「東京X」というブランド豚も柵こそありますが、自由勝手に走り回っています。

 吉実園の養豚と養鶏は実は、植木の枝打ちなどで出る廃材の有効活用にあります。廃材をチップとして豚糞、鶏糞と混ぜ発酵させて有機堆肥を作り、植木や野菜の土作りに役立てているのです。卵の採取で鶏舎にも入りましたが、堆肥の効果か、まったく匂いがしません。何よりも驚いたことは豚も鶏もみな人懐こく、人を恐れるでもなく、威嚇するでもなく、われわれに親しげに近づいてくる光景でした。やはり、ストレスなく暮らしているからなのでしょう。お土産に頂いた卵も自然の黄身で昔の卵の味がしました。

 祖師谷近辺にお住まいの方、生みたての卵でも買いがてら、一度立ち寄られることをお勧めします。


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