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次号は酪農農家を取材します


 2005年から2006年にかけてバターの生産量は14ヶ月連続で前年同月比減少になっていました。少子高齢化ならびに社会全体の低カロリー嗜好の影響でバター需要は斬減傾向にありました。そんななか、2006年の今頃、ホクレンは1000tもの国産牛乳の過剰生産分をかかえ、泣く泣く廃棄処分の断を下しました。

 あれからたった丸2年、事態は180度転換して、生乳不足から一部スーパーではバターがケース棚から消える騒ぎが起きました。

 新聞報道によれば、生産者団体が2006年の事態を重く見て、翌2007年までの2年間、生乳減産に踏み切りました。国内では利幅の薄いバターからチーズ生産へとシフトするなか、バターの輸入先であるオーストラリアが旱魃の影響で輸出余力が低下しました。さらに中国などで乳製品の需要が強まり、国際乳製品価格が高騰しました。

 それまで安価な輸入バターはわが国の業務用バターなどに使用されていましたが、輸入価格高騰で、国産バターにシフトした結果、家庭用バターにしわ寄せが来たと思われます。


 次号では今回のバターの品不足、乳製品価格の値上がりをきっかけに、酪農農家を訪ね、生乳生産の現状をつぶさに見てきます。


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リレーブログのテーマは「食・農・自然」です。テーマの範囲内であれば自由に書き込みしてください。さりげなく宣伝なさりたいことも書き込みOKです。下記の要領でブログに書き込みしてくださる方を募集いたします。

<応募要綱>

 テーマ:「食・農・自然」

 文字数:一日一回で200文字と写真2〜3点

 期 間:掲載連続7日間

 題 材:書き込みしたいテーマと簡単な自己紹介文を添付のこと

     (ご自分のホームページ、

      ブログがあればそのURL、アドレスを書いてください)

 応募方法:下記メールアドレスで随時受け付け


編集後記

 今年も東京朝市・アースデイマーケットが始まりました。

 というわけで先週の日曜日、会場の渋谷・代々木公園ケヤキ並木に出かけてきました。東京朝市には都内をはじめ主に関東エリアで頑張っている農家・生産者が集い、季節感の感じられる旬の食材が並びます。化学肥料や農薬の使用は極力控え、自然なプロセスをつうじて育てた元気な農産物と、そうした食材を活用した加工食品・飲食品を生産する人たちが竹テントの露店に出店しています。

 ある意味で地産地消、旬の食材、環境共生型農業の生産者と一般の生活者が、お互いに直接対話できる滅多にない場と言っていいかもしれません。作り手(生産者)も、生活者と直接コミュニケーションすることを大切にしています。会場は、この日も大勢の若い人たちの熱気でむんむん。いたるところで、作り手と買い手の話の輪が広がっていました。こんなマーケットを通じて、生産者と生活者との新しいつながりが生まれてゆけば、日本人の農業・食糧問題に対する意識も少しずつ変化していくかもしれません。

 そんな、つながる活動の一つに、農業や野菜作りに興味をもつ人が参加できる農作業情報を紹介する「今日から始まる野良仕事」、手仕事の楽しさを学んだり、食や農の現場を知るなど、日々の暮らしに欠かせない知恵を得るための「暮らしの学校」などの企画もあるようです。買うこと、食べることだけでなく、農業や食をはじめ、自然と調和した心地よい暮らし方について学んだり、体験したりするきっかけ作りが広まっていけば、食料自給率の問題も地に足がついた論議となるでしょう。東京朝市アースデイ東京は9月まで、毎月開催されます。興味をもたれた方は是非一度、出かけられることをお勧めします。


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